やってもたー!日記

大阪・門真でライブカフェやってますが、内容はそのことだけにこだわらず自由に投稿してゆきます。最近公私共に「やってもたー!」と思うことが多いのでこんなタイトルになりました。暇つぶしに楽しんでもらえると幸いです。

嗚呼!!花の応援団(2)

前回はコチラ↓
嗚呼!!花の応援団(1) - やってもたー!日記


執拗な勧誘に止む無く首を縦に振ってしまった翌日から悪夢の日々が始まるのでした。
授業が終わってから団室にみんな集合。
集められた新入団員は約15名。
まるでドナドナの子羊のようです、これからわが身は一体どうなることやら(- -;)
今思うとなんでこんなところフラフラと出て行ってしもたんやろな~?
バックレときゃよかったのに…。


たった一人の2回生団員が「もう少ししたら準幹部が来るから待っとけよ」と声をあげます。今更言うのもなんですがあんまりおツムの良くなさそうないわゆる「チビデブ」の2回生。
この人きっと私と同い年か年下なんやろうなあ。
(実は私海より深い訳があり2郎してこの大学に入りました(汗))


群集心理というのは恐ろしいもので、待たされる間に子羊たちは恐ろしい想像をしてしまいます。最もいかにもなのは
「応援団は他のどのクラブよりも学内権力を持っている」
「応援団長には学長でさえ意見できない」
「幹部たちはみんな組関係者の息子らしい」
「OBはみんなそれなりの会社の役員になれる」
「団長が求めてきたら応じなければならない」
などの噂が飛び交うのでありました。
そうして恐怖が増幅されたところで3回生の準幹部が2人入ってきます。
緊張感が走る団室内!

さすがに迫力があります。一人は体格は普通だが太い黒縁眼鏡をかけていて賢そうに見えるがどこか勘違いしている硬派っぷり。
もう一人は私より少し背は低いが体格のいい髭の兄ちゃん。
うわ~見るからに熱血そうやな~。
二人に共通しているのはリーゼントとこれ見よがしな長ラン。
3回生はこの2人だけらしい。


この人たち勧誘のときはおらんかったよなあ~。
どこいっとったんや?
では勧誘していたあのめちゃイカツいのは?


準幹部2人はにこやかでフレンドリー。
「よう来てくれたなぁ、頼りにしてるでー」
みたいなことをのたまってくれるが、正式に入団した覚えはないっちゅうの!

しばらく私服のままではあるものの、応援団員としての作法から叩き込まれます。


まず基本姿勢。
正式な場や上級生、特に幹部や目上の人の前での基本姿勢は「休め」。
休めといっても本当に休むわけではない。足は肩幅に開き背筋を伸ばし両手は後ろで組む。全身緊張感を漲らせていなくてはならないのだ!


次に返事の仕方。
一般社会では何か話しかけられたら「はい」と返事しますが、応援団内では
でました『押忍!』(オス!)
何か話しかけられたらどんな内容であれまずは『押忍!』
さらに『押忍!』のあとは尋ねられたことに回答してから締めの言葉が必要となります。
それは『ごっつぁん!』


角界(相撲界)かここは!?


そしてただ声を出すわけではない。
『押忍!』『ごっつぁん!』の時には両手を膝についた四股の姿勢をとらなければならないのだ!


この説明だけではイメージが沸き難いでしょうから会話例を挙げてみよう!


辻本:待機中(基本姿勢)
幹部:「おい、辻本ー!」
辻本:「押忍!(四股)」そして幹部の前に立ちこう一度「押忍!(四股)」
   そして(基本姿勢)
幹部:「タバコ買うて来てくれや~」
辻本:「押忍(四股)タバコ買って参ります(基本姿勢)ごっつぁん!(四股)」


それから絶対忘れてならないのはとにかく「大きな声」なのである。


てな感じ。忙しいです結構。
このとき決して「お金は?」などとコチラから聞いてはならない!
幹部からお金を渡してくれるか、買ってきてから帰してくれるから。
いまどきお金も渡さずに買ってきてから「おつりは?」なんてレベルの低いイジメみたいなことはさすがにありませんでした(笑)


さあ、難儀な世界に足を突っ込んでしもたぞ~(汗汗汗)


続く!