やってもたー!日記

大阪・門真でライブカフェやってますが、内容はそのことだけにこだわらず自由に投稿してゆきます。最近公私共に「やってもたー!」と思うことが多いのでこんなタイトルになりました。暇つぶしに楽しんでもらえると幸いです。

衣笠祥雄氏の全盛期プレイが見たかった

広島東洋カープの大選手衣笠祥雄氏が亡くなった。
享年71歳、合掌。


私の現年齢49歳以下で彼の若かりし頃のプレイを知っている人はいるのだろうか。
私が彼の存在を知ったのは1979年及び1980年とパ・リーグを2年連覇した西本幸雄監督率いる近鉄バファローズとのこれまた2年連続の近鉄ー広島の日本シリーズ。
特に有名なのは1979年の7戦目の土壇場9回裏、あの江夏の21球と呼ばれる名場面ですね。
窮地に立たされた江夏投手がリリーフ投手がファウルゾーンのブルペンで肩を作り始めたのを見て「俺に任されへんのかい?」と心を乱したところ、それを察知した一塁手の衣笠選手が声をかけたお陰で冷静さを取り戻したという話があります。
近鉄ファンとしては正直「余計なことしやがって!」と恨んだものです(汗)
また四球を与えられても決して怒ることなく黙って一塁へ歩きつつ当てた投手に気遣いを見せるあたりもまさに人格者。



テレビをはじめとするマスコミは彼の連続試合出場記録を達成し得た強靭な肉体とガッツそして人徳ばかりを称える報道が続いている。それはそれで素晴らしいことではあるのだがどうも違和感を拭い切れない。


何故もっと彼のプレイそのものを称えないのか?
四球を受けるシーンや江夏の21球の映像ばかりを流すマスコミはスポーツのプレイそのものの素晴らしさではなく、付随するドラマばかりを重視している。
そして国民栄誉賞。
こんなのもらってなんかいいことあったのかな。
むしろ足枷になったのでは?


彼の主な記録を見てみると(あえて連続出場記録は除外)


広島歴代最多の通算2543安打
打点王1回
盗塁王1回
最多安打1回
ベストナイン3回
ゴールデングラブ3回
オールスター選出13回


本塁打も同僚の山本浩二氏とのアベックホーマーをよく放っていた。
売って走って守ってまさにベースボールプレイヤー!!
記録上だけでもこのほかにもかなりの記録を残している。
数字だけではなくスピードとパワー溢れるダイナミックなプレイで観衆を魅了したと聴く。
しかも入団当初は捕手だったとか!


想像するだけでワクワクしそうな衣笠選手♪
こんな素晴らしい選手がこれからも現れてもらいたいものです。


ネット上でもなかなか動画が見つからないので一枚の写真を掲載する。



分かる人には分かると思う。
フルスウィング!
身体全体をフルに使ってボールに強い衝撃を与えています。
そして美しい!


どうせプレイ以外の情報を使うなら、彼の趣味についても触れてほしい。
野球選手の音楽趣味といえば当時はどうしても演歌ばかり。
そんな中にあって、彼の音楽趣味はなんとジャズ!
オフにはレコード店でジャズの名盤を買い漁り、聴きふけっていたとか。
そんなところもカッコいい!