やってもたー!日記

大阪・門真でライブカフェやってますが、内容はそのことだけにこだわらず自由に投稿してゆきます。最近公私共に「やってもたー!」と思うことが多いのでこんなタイトルになりました。暇つぶしに楽しんでもらえると幸いです。

恐るべき二本立て!

昔は2本立ての映画上映が沢山ありました。
90年代にはすっかり廃れてしまったかなあ?
大手の東宝系の封切館や松竹東映の話題作は一本上映だったけど、そのほかの零細館ではほとんどが2本立て。いずれも低予算映画やアニメや買い付け額の安いB級外国映画の組み合わせ。


松竹館なら劇場版『北斗の拳』とジャッキー・チェンの『ジャッキー・チェンの醒拳』。


東映なら真田裕之や黒崎輝主演のJACアクション映画とジャッキー・チェンの古いカンフー映画。


あ、どちらもジャッキー・チェンだ(笑)


あと零細館では『ダイ・ハード』とアメリカC級ギャング映画『ビッグ・バッド・ママ』とイタリアB級ホラー(タイトルさえ覚えていない)!


こんな組み合わせいくらでもあったなあ!


で、つい先ほどCS放送で井筒和幸監督の『ガキ帝国』が放送されているのを見た。
これ中学生の頃劇場で見たんですよね。今はなき森小路ミリオン座で。
漫才ブームで人気絶頂の紳介・竜介を主演に据えたヤンキーの喧嘩ばっかりの映画。
1981年公開ATG配給。



大阪万博(70年のほうね)を控えた60年代終盤の大阪でいかにも~なヤンキーたちがカネとオンナと勢力をかけてとことん争いあう、ただそれだけのストーリー。
一応、登場人物たちの友情や葛藤らしきものを交えているけどやっぱり喧嘩(笑)
こんなの見て何が面白いのかなあ?と思っていたのですが、喜んでる連中が実際にいたのも事実。
あ、あと今では考えられない濡れ場もあって、中学生には刺激的でしたね!


紳竜が主役とはいえきっとこれは客寄せでしょう。
人気の紳竜で客を呼び込んで監督のやりたい映画を見せるという制作者側の作戦でしょう。実際紳竜にもう1人在日の青年(写真の真中)を加えた三人組が中心となり、事実上この在日青年が主役でした(笑)


興味深かったのは、80年代の大阪ミナミの風景。
猥雑極まりないけどもなんだか今とは違う活気がひしひしと感じられましたね。
時代設定は60年代ですが撮影したのはきっと80年でしょう。



若き日の上岡竜太郎が不良グループを裏で操るヤクザまがいのワルを演じていたのが印象深かったなあ!


さて、やっと本題!
この映画も冒頭の例に漏れず二本立てで上映されました。
どの映画と一緒だったと思います?


聞いて驚くなかれ、なんと当時人気大絶頂だったあのアニメの劇場版第二作目『機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編』なのです!



コアなアニメファンからブームが起こり、小中学生をも巻き込んだ大ブームで社会現象にもなりました。
なので劇場はガンダム目当ての子どもでビッシリ!
そんな中で、最初に『ガキ帝国』が上映されたもんだからみんな「なにこれ?」状態(笑)
しかもどぎついヤンキーの喧嘩とお色気シーン。
ストーリーも全く分からず(ストーリーはあって無きが如しでしたが)お色気シーンでは直視していいのか中学生のボクには分かりませんでした(爆)


さすが零細館の面目躍如といったところか?
こんな組み合わせよく考えたよなあ。


皆さんもこんな二本立て見た経験ありませんか?
面白い組み合わせがあったら是非教えて下さいね♪