地方のガソリンスタンド 旅の醍醐味
実は先日夏休みの家族旅行ということで山陰地方へ旅行に出ていました。
島根県の出雲へ一気に走り、出雲大社、鳥取県の皆生温泉、境港の水木しげるロード、青山剛唱ふるさと記念館、鳥取砂丘、白兎海岸、兵庫県の城之崎マリンワールド、出石城下町など盛りだくさんで楽しんでまいりました。
それぞれに楽しくいい思い出となったのですが、個人的に印象に残っているのが城之崎マリンワールド近くの閑散とした集落にポツンと店を構えていたふるいガソリンスタンド。
一目で大手のガソリン販売店には属さず、個人で経営している店だな~と感じました。
なので、ガソリン価格の割引サービスなどなく相場どおりの価格で販売。
ガソリンかなり減ってたので給油しようかなと思っており、しかも午後6時が近くなっておりこの辺ならほとんどの店がしまってしまうだろうなってコトで給油に立ち寄ることにしました。
派手な看板はなく、本当に営業しているのかなあと訝りつつ車を入れました。
すると、80歳くらいでしょうか?とぼとぼとおじいちゃんが「いらっしゃい」とか何とかボソボソいいながら出て来てくれました。
ワタクシは車から降りて
「レギュラー30お願いします」
って声をかけると
「30ですね」
とさっそく機器を準備しさあ給油しようかというところでふたたび
「30でよかったかな?」
ともう一度確認(笑)
給油が完了したら支払いですが、おじいちゃん、事務所に入りメモ用紙と鉛筆と計算機を取り出し料金計算を開始!なんか新鮮です♪
計算中に事務所内を見回すと四方の壁に多数の油絵が飾ってあります。そして事務所の片隅には油絵の絵の具やら筆やらあれこれ道具の入っている箱がおいてあります。
「お父さん、絵を書いてはるんですか?」
と声をかけると
「ええ、そうなんですわ」
と計算の手を止めて答えてくれます。
いいなあ、暇なガソリンスタンドでのんびりと絵を描いて過ごすなんて。
理想的な老後の過ごし方ではないかい?
支払い終了後、宿までの道を教えてもらってから「ありがとう」と声をかけてガソリンスタンドを後にします。
時が止まったかのような町の古いガソリンスタンド。
なんかアメリカのロードムービー見たいなステキなひと時でした。
発車してから助手席の長女がひとこと。
「ホラー映画に出てくるみたいなガソリンスタンドやったな。どんなおっちゃんが出でくるかと思って怖かったわ。
「この先は恐ろしいところじゃから行っちゃいけねえ!」とかいいそうで。」
アメリカ映画違いやろ(笑)
親娘で見解が分かれる車中であったのでした。
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