やってもたー!日記

大阪・門真でライブカフェやってますが、内容はそのことだけにこだわらず自由に投稿してゆきます。最近公私共に「やってもたー!」と思うことが多いのでこんなタイトルになりました。暇つぶしに楽しんでもらえると幸いです。

堀ちえみさんの癌報道に思う

ひねくれても、いい?


テレビを中心とするマスコミ各社は堀ちえみさんの癌を格好のネタとして利用している気がしてならない。


彼女も自分を売り込むチャンスとして利用しているように見えてしまう。


そして、それを見て安易に同情する人々。


芸能人や有名人の闘病する姿やエピソードを美談に仕上げて事実上のエンターテイメントにしてしまうことに対する嫌悪感が湧いてくる。


芸能人でなくても闘病してるんだぞ。


小6の時、近所に住む少年野球チームの同僚だった同級生が小6にして白血病に襲われた。
肌や爪が黒くなり髪は抜け、逞しい体格であったはずが痩せ細り、身体の所々に血の跡が生々しく、当然眼光が失われている。


入院したまま小学校を卒業。
中学校では奇しくも彼とは同じクラスとなったが、当然中学校には来られない。


6月の梅雨時には病院を抜け出して雨の中中学校まで歩いて来て、やはり病院に送り返された。
どうしても中学校に行きたかったらしい。
これは担任から聞いたので事実。
くだらん理由で登校拒否して引き籠るガキに聞かせてやりたい。


その後しばらくしてから彼の死が伝えられた。
教室で会うことなく。


その夜無言の帰宅をした彼の顔を見に彼の自宅へ。
全く動かない彼の姿を見てボロボロ涙が溢れ出た。
実を言うと、幼馴染でありながら彼とは仲良くはなかった。
野球では少々我儘な彼の言動に反目もした。
でも、涙が止まらない。
白血病が発覚する前は悪い友達と付き合い出し、中学校の新しい環境で友達関係を清算したがっていた、と彼の母親が教えてくれた。
残酷すぎるじゃないか。
彼の無念さを思うと涙を止めようにも止められない。


今と違って白血病は殆ど不治の病いだったあの頃。癌とて同じ。


もちろん今でも発病したらその苦痛は想像に難くない。しかし、あの頃に比べたら苦痛の度合いは比較にならない。


それをいまの芸能人は「私は苦労してるのよ」とばかりに悲劇のヒロインであるかのごとく公表して、生還したらそれをネタに衆目の前で武勇伝のごとく語る。
ワタクシにはそれが許せなくも思える。
あなた方だけじゃないよ。
みんな病と闘って、命を落とす人もいるんだ。


闘病をネタにするな!